学童保育「元気っ子クラブ」

学童元気っ子だより  第16

 平成17年9月6日

   

    

 

★長かった夏休みも終わり、いよいよ2学期が始まりました。この夏休みはどんな想い出が子どもたちの心に残ったでしょうか。

 私の父は『夏休みだから』といって家族をどこかへ連れて行ってくれるような父親ではありませんでした。父から怒られそうですが、小学校低学年の夏休みに、まぁ申し訳程度に近県へ2度ほど連れて行ってもらいましたが、今では正直に言ってほとんど憶えていません、ですから思い出すこともありません。

 でも、日の長い夏の間、仕事が終わり帰宅した父はよく私と家の裏の空き地でキャッチボールをしてくれました。また母とは生家が海の近くなので、こちらのほうでいうカブトムシ採りのような感覚でアカテガニという握りこぶし程のカニを散歩がてら毎日のように捕りに行きました。それらは今でも克明に憶えていますし、よく思い出します。

 結局子どもの心に深く刻み込まれる想い出となるのは、たまの『夏休みだから』的な家族のイベントよりも毎日のように繰り返される、言い換えれば少しの労力(それもいらない場合がほとんどですが)で出来るような《ふれあい》というか《つながり》ではないのかな、と思います。

 今年の夏休みは元気っ子クラブに劉先生の息子さんの ( ゲン ) 君(小学3年生)が一ヶ月間中国から遊びに来てくれました。はじめのうちはおとなしかった原君も「はやくー」「ちょっとまってー」「わかんなーい」と日本語で、いつの間にか遊びの輪に溶け込んでいました。都会育ちということもあって来たばかりの頃はセミの抜け殻も怖がって触れませんでしたが、子どもたちからムシの洗礼を受けて、一週間も経つとカブトムシはもちろんのことトノサマガエルをわしづかみにして女性の先生を追いかけるに至るまで、立派に子どもらしさを回復していました。

 元気っ子クラブの子どもたちにとっても原君の登場は日本そして世界を意識するにあたっていい刺激になったと思います。

 私はこの夏よく地球儀を子どもたちの前に持ってきては私が訪れたことのある国々の話や色々な質問をしました。例えば、「ゲン君がきた中国はどこにある?」しばらくの沈黙のあと「あったー!」「でっかいなー」と声があがります。「ほな、カメさんがふだんおるカナダはどこやろ?」「・・・あったー!」「むっちゃでっかいなー!」「ええなぁー、ひろい国に住めて」「ええやろー。ほな、ぼくらのいまおる鈴鹿、三重県はどこにある」「・・・あらへんわ」「場所はしっとるけど、のってへん」そこで私は間髪入れず「ぼくらは今これに名前のってへんようなちっちゃなとこに住んどるんやで。」と言うのです。すると子どもたちは「むー」と地球儀を見つめたまま黙り込んで、自分なりの世界に考えをめぐらせるのでした。

 この夏、子どもたちは様々な角度からの刺激を心に受けて成長していってくれた、と信じます。さて、どんな想い出が子どもたちの心に残ったでしょうか。一度、家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。             

(文責:亀井 隆文) 

   


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